おはようございます!
東京湾羽田にやってきました!
<羽田空港第一ターミナル>
時刻は午後6時をまわろうとしているところです。
非常に遅い朝となったのには訳があり、普段の忙しさから二度寝三度寝とダラダラしていたらこの時間になってしまいました。
本日は羽田空港から田園調布を目指して歩いていきます。
羽田空港から徒歩で空港外に出るには
出口を探す
徒歩で空港から出るには第1ターミナルを経由しないといけないのですが、第2ターミナルの様子も確認してみます。
第1ターミナルから第2ターミナルへの行き方は連絡バスを使う方法もありますが、今回は地下道を通っていきます。
丁度オープニング写真を撮るために渡って来た横断歩道の近くに地下道の入り口がありました。
<第1ターミナルロータリーの横断歩道>
地下に降りたら第2ターミナルの案内標識に従い右に向かっていきます。
京急空港線の改札口の横に通路が伸びています。意識しないと見逃してしまいそうですがこれが連絡通路です。
第2ターミナルへは一本道なので迷わず到着できました。
探検する前に「新宿アカシア」で遅めの朝食です。
メニューは一応見ますが、何を食べるかはいつも決まっています。
<ロールキャベツ2巻とごはん>
ふう、ご馳走様でした。
では探検していきます。
外に出るとあたりはずいぶん暗くなってきました。
第2ターミナルから外に出れる可能性があるとすれば、第1ターミナルと同じく南側のロータリー先端からなのですが……
<第2ターミナル1階ロータリー>
立ち入り禁止となっていました。
やはり第2ターミナルから直接空港外に出るのは無理そうですね。
先人ブロガーの案内に従う
というわけで第1ターミナルロータリーに戻って来ました。
<第1ターミナルロータリー>
第1ターミナルのロータリーに出ます。もう真っ暗です。ナイトハイクっぽくなってきました。
南方向に進んでいきます。
しばらく進んでいくと右に交番があり、左にはタクシープールが見えてきます。
えぐい台数のタクシーがヘッドライトを点灯してこちら向きに止まっています。
まるで王蟲の大群のよう。
<タクシープール>
横断歩道を渡り歩道を進んでいきます。
カーブを左に曲がり、続いて右に曲がるとトンネルが見えてきました。
トンネルの上を次々と飛行機が通過していきます。
<国道357号沿線のトンネル>
前回来た時にトンネル内の車の通貨音が反響してうるさかった記憶があり、持参した耳栓をつけていきます。
トンネルは250mほど。
トンネルを出ると歩道は階段となります。
<国道357号沿線のトンネル出口の階段>
階段を上がると横断歩道がありますので渡って左へ。右は関係者以外立ち入り禁止です。
<国道357号沿線のトンネル上の横断歩道>
100mほど歩いていくと左手に「ファミリーマート新整備場駅前店」が現れます。
道の先には陸橋があります。渡っていくこともできるようですが、今回は渡らず陸橋の左の脇道を行き、陸橋の下をくぐります。
<バス停から陸橋>
陸橋の下で「都道311号環状八号線」通称・環八(かんぱち)と合流。
進んでいくと再びトンネルがあります。
A滑走路の下をくぐるトンネルです。
<A滑走路下トンネル>
長さは685m。ここまでくると流石に人通りもありません。
<A滑走路下トンネル内>
出ると丁度飛び立つ飛行機が見えました。
ほどなく東京モノレールが地下から現れ、その高架沿いに歩いていきます。
<東京モノレール沿線>
同じ景色ばかりだと飽きるので、「国際線貨物ターミナル交差点」で環八を渡り、多摩川沿いへ。
多摩川0km地点もこの付近。多摩川は全長138km。山梨県の笠取山山頂付近まで続いています。
多摩川スカイブリッジを眺めながら北へと進んでいきます。
<多摩川スカイブリッジ>
多摩川スカイブリッジの前にある建物は「ホテル ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港」。羽田空港第3ターミナル直結のホテルです。
以前はかの有名な俳優も訪れた「羽田東急ホテル」がありました。
多摩川スカイブリッジを超えると「羽田空港船着場」が見えてきます。
この船着場からは日曜日の午前と午後に横浜まで運んでくれるクルーズ定期船が運行されています。
<羽田空港船着場>
堤防沿いに整備されているソラムナード公園にはB滑走路の正面に位置している、飛行機の穴場ビュースポットも。タイミングが合えば迫り飛んでくる飛行機が見られるのですが、時間的に田園調布まで行けるか怪しくなってきたので、先を急ぐことにします。
<ソラムナードベンチ>
ソラムナードを抜けると街灯は無くなり400mほど土手らしい土手が続いています。
風が抜けて気持ち良く、黄昏たり犬の散歩には丁度良さそう。
さて、空港ともそろそろお別れですね。
空港を離れ街中へ
土手をしばらく歩いていくと「穴守稲荷神社の旧一の大鳥居」。
<穴守稲荷神社旧一の大鳥居>
この鳥居は元々現在のB滑走路付近にあった穴守稲荷神社の鳥居として、旧穴守駅前に参道に向かう形で奉納されたものでした。
戦後に米軍が飛行場を拡張しようとして撤去しようとした際、作業員や責任者の事故・病死が相次いだことから呪いの鳥居として、空港の駐車場になっても残されることになりました。
今の場所に移されたのは平成に入ってからのことです。
おおよそ大鳥居のあった場所にマーカーをつけています
「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)より
扁額が東を向いているのは、移設前の向きをそのまま生かしたからなのでしょう。
鳥居付近の読み物を味わいたいなと思いつつ、なんだかこのままだと今日は田園調布までたどり着けない気がしてきました。
「海老取川(えびとりがわ)」を「弁天橋」で渡って進んでいきます。
<海老取川>
海老が取れたので海老取川らしいです。
現在の穴守稲荷は海老取川の西側にあります。奇妙な稲荷山のモニュメントが特徴でいつか行ってみたいなと思っていましたが、今日は諦めました。
弁天橋通りをひたすら歩いていきます。
首都高を超え羽田二丁目の交差点へやってきて、田園調布までたどり着くのは諦めました。
左に曲がり都道6号を南方に進んでいきます。
この都道6号は1994年まで都道1号として扱われた道路でした。県をまたぐ道路の番号は同じにする必要があったため、神奈川県の県道6号に合わせる形で変更され、現在都道1号は欠番になっています。
大師橋陸橋の手前に羽田神社を見つけることができました。
社標には「邨社(そんしゃ)羽田神社」と書かれています。
<羽田神社>
旧字体になっていますが、村社です。
村社は村の鎮守(ちんじゅ)として祭られてきた神社で明治時代に制定された村を代表する神社のこと。
もとは自性院(じしょういん)の一部でしたが、神仏分離によって明治時代に誕生したといいます。
村社にしては歴史が浅いようにも思えますが由緒によると鎌倉時代の行方与次郎所縁とされています。
その由来は、約800年前の鎌倉時代、羽田浦の水軍で領主だった行方与次郎(なめかたよじろう)が牛頭天王(ごずてんのう)を祀った事からとされ、今日でも羽田神社を「てんのうさん」と親しみを込めて呼ぶ人がいるのは、その名残りです。
行方与次郎は鎌倉時代ではなく、戦国時代の小田原北条氏の一門です。
自性院は1159年の開山との事で、神社としては鎌倉時代から存在していた可能性もありますが、成立年代と北条姓で変なつながれ方をされてしまったのでしょうか。
うなぎ食べたい
羽田二丁目の交差点に戻ってきました。
先人に倣いこの交差点を西に進んでいきます。
しばらく進んでいくと萩中のお寺が密集しているエリアに入っていきます。
隣り合った区画の中に7件も寺があります。
この寺院はいずれも元は西本願寺(築地本願寺)「寺中(築地三丁目・四丁目)」の五十七(五十八?)の塔頭(たっちゅう)でした。
江戸砂子温故名跡誌 6巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
(30p)
お寺の区画を過ぎて150mほど行ったところに七辻入口の交差点があります。
大田区の七辻といえば界隈では有名な交差点です。ちょっと寄っていきます。
<大田区の七辻>
ちゃんと七本あります。
上から見るとこんな感じ。形が綺麗なんですよね。写真映えすることもあって本などの見出しによく写真が使われています。
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
出典『出典:国土地理院撮影の空中写真(1936年~1942年頃撮影)』
青果店と青いビルの間の道を入っていきます。
300mほど進んだところで国道15号と合流します。
交差点には、うなぎやさん。
お腹がすいてきました。
国道15号を超え仲六郷交差点のセブンイレブンでブドウ糖を買いむさぼりながら歩き続けます。
多摩川の河川敷を歩く
JR線の踏切を渡り、交番のある交差点につきました。
<蒲田警察署西六郷1丁目地域安全センター>
交番の北側にはJR線の車両基地。
先人たちは車両基地沿いのT字路に入り、紆余曲折して「天王木児童公園」の通りを進んだようです。
私は、交番の向かいの公園を歩いていきたいと思います。
<道塚南公園>
この公園は多摩川沿いに矢口発電所があった頃燃料の運搬に使われていた廃線跡を利用したもののようです。
そのためか、公園の案内板が駅名っぽくなっています。
<道塚南第三公園の案内板>
公園添いに歩いて突き当たったところにある、トミンタワーのある区画が矢口発電所跡ですね。
トミンタワー沿いに多摩川の土手へと上がって行きます。
時間的に今日行けるのは多摩川大橋まででしょうか…
<多摩川大橋>
多摩川大橋を越えた少し先にある「矢口の渡し跡」を本日の終着点にしたいと思います。
<矢口の渡し跡>
多摩川大橋が出来る前は当然船で渡っており、その船着場がここにあったと言う訳です。
本日はここまで。12kmほどの行程でした。次回は田園調布まで歩いて行きます。
出典『国土地理院』