JR神田駅にやってきました!
<JR神田駅西口>
今回の目的は、日本一長い地下迷宮!
- 日差しが避けれて
- 雨風がしのげて
- 駅直通で
- ある程度の歩数をかせげる
夢のようなオール天候型の探検スポットを、本日は巡っていきます。
参考にしたのは日経さんのこちらの記事。大手町から東銀座までのおよそ4kmの道のりです。
神田駅から地下道の起点へ
神田駅から大手町の地下通路に向かう途中、日本橋川にかかる鎌倉橋という橋があります。
<鎌倉橋の橋名板と鎌倉河岸跡の看板>
橋名の由来は、江戸時代に鎌倉から石を運び入れていた鎌倉河岸(かし)に由来しているそう。
河岸(かし)とは、河川における港の役目を持った場所のこと。
江戸時代は河川をつかった舟運(しゅううん)が栄えていた事もあり、皇居周辺には河川にまつわる遺構が多く残っています。
<鎌倉橋から望む日本橋川>
神田橋まで日本橋川沿いに歩いていきます。
神田橋が結ぶ都道403号線は、片側4車線の非常に大きい道路です。
向こう側へ渡るために大手町一丁目の交差点の横断歩道を利用します。
<経団連会館下の[C2b]出入口>
横断歩道を渡った先に大手町駅の[C2b]入り口が見えますが、その先にあるJAビルが地下道の起点です。
<JAビルの案内板>
このエスカレーターを下れば探索の始まり。
<JAビルのエスカレーター>
JAビルと経団連会館の地下にある「ショップ&レストラン」の通りを抜けて、大手町駅の方面に下っていきます。
日本一長い地下道を歩く
地下迷宮の洗礼を受ける
「大手町ファーストスクエア」を目指していたのですが、どうやら曲がるところを間違えてしまったようです。
<OOTEMORI内地下通路>
[C9〜C12]都営三田線改札手前まで行き、曲がって階段を下るのが正解でした。
階段を降りたら、[B8b]八重洲地下街方面へ向かいます。
しばらくいくと階段にマーキュリー像がありました。
東京メトロの前身、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)のマスコットキャラクターです。
時代とともに移り行く地下街
日経の記事もとにある「日本ビルヂング」は老朽化のため閉鎖されていました。
[B8b]八重洲地下街方面の案内に従い、くたびれた地下道を上っていきます。
<[B8b]八重洲地下街方面の通路>
東西線の案内板もずいぶん趣があります。
<地下鉄東西線の案内板>
直進すると「東京キャラクターストリート」です。
お店のラインナップに最近流行りのキャラクターが加わっていました。
8番出口を見つける
「東京キャラクターストリート」から「グラントウキョウ ノースタワー」を超え「ヤエチカ(八重洲地下街)」に合流します。
<グラントウキョウの案内板>
<ヤエチカ案内板>
「ヤエチカ(八重洲地下街)」を南に進んでいきます。13、10、8……
このあたりの出口はアルファベットがついておらず、数字のみの表記です。
大ヒットゲームなら8番出口を見つければ終了なのですが……8番出口を横目に引き続き直進していきます。
「ヤエチカ(八重洲地下街)」の突き当たりまでやってきたら、扉を開けて「グラントウキョウ サウスタワー」へ。
<ヤエチカ6番出入口>
そして「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」へ。
東京駅の端っこ
「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」を抜け、開放的な外階段が現れたのも束の間、すぐにまた閉鎖的な地下へ下る事になります。
<京葉線連絡通路の外階段[1番口]>
[1番口]横の降りていくと木彫りの大きなレリーフが現れます。
<R.T.Oのレリーフ>
これは「R.T.O(Railway Transportation Office)」の待合室に飾られていたという戦後の遺産。
振り向くと京葉線ホームの改札口。
東京駅の端から端まで来ました。
長かった東京駅ともここでお別れです。
ロマンのある地下道
案内に従って山手線の内側、東京国際フォーラムへ向かいます。
東京国際フォーラムの中に入ると、ホールを挟んで右が「地下コンコース」、左が「ロビーギャラリー」
<東京国際フォーラム案内板>
「地下コンコース」の方が距離的には短いのですが、案内板から漂う"面白そう"感に惹かれて、「ロビーギャラリー」に向かいます。
美しい曲線と等間隔に並ぶ直線。
外の緑や空の自然から隔絶された、無機質で広大な空間。
あまりに不思議な光景です。
<ロビーギャラリー>
<地下コンコース>
「地下コンコース」に戻り、直進すると有楽町線の地下道に出ました。向かうのは[D8]東京交通会館。
ちなみにこの「京葉線」から「東京国際フォーラム」を抜けて「[D7]京橋口・[D8]東京交通会館」方面は抜け道として割とメジャーらしいです。
<[D8]東京交通会館の出入口>
ブティックや、物産展の集まるオールドファッションな東京交通会館を進み、モダンなシャンデリアのある螺旋階段を抜けたら、有楽町地下広場です。
<東京交通会館のシャンデリア>
椅子がいくつかあって休憩に良さそうです。
***
一息ついたところで、有楽町駅前広場の階段の正面にある「有楽町イトシア」の入り口に向かっていきます。
<有楽町イトシアの出入口>
自動ドアを潜ろうとしたところ、右に狭い通路を発見。
どこにつながるかの想像はつきますが、そんなんじゃあこがれは止めらねぇんだ!
<有楽町イトシアの出入口>
――はい、普通にまだ広場の横です。
しかし折角なのでこちらの落ち着いた通りを進んでみましょう。
<有楽町イトシア内通路>
およそ静かとは言い難いショップを横目に通り抜けると、目的の通りに出ました。
<有楽町イトシア横通路>
突き当たったら、曲がって数奇屋橋交差点[C4]方面へ。
地上へ
数奇屋橋交差点[C4]の隣、丸の内線と日比谷線の改札で曲がり、東銀座駅方向に曲がって下っていきます。
<数奇屋橋交差点出入口[C4]>
アジアで最初の地下鉄を開業させたとありますが、国内の地下鉄例としては3例目。
まあ、元祖って色々ありますよね。
<早川徳次像>
東銀座駅まであとは直進するだけ……と思っていたら、銀座駅の銀座線改札を左にそれてしまい、思わぬ遠回りになりました。
おかげで本日3体目のマーキュリー像を発見です。
<銀座線改札のマーキュリー像>
東銀座駅までレンガの柱の並ぶシックな通りを直進していきます。
都営浅草線・東銀座駅の改札に突き当たると、[出口4〜6]に左下方向の矢印の案内板が出ています。
<都営浅草線2番ホーム改札>
案内に従って階段を降り、再び登ると羽田空港方面の改札脇に出ました。
<都営浅草線1番ホーム改札>
1番ホーム方面は特に初見殺しですね。道の存在に気づかずホームに入ってしまう人も多そうです。
歌舞伎町タワーの入り口を横目にみつつ、6番出口へ進みます。
<6番出口>
冒険の終わりに相応しい門構え。
階段を登って行くと……
無事地上に出る事が出来ました!
<6番出入口>
地下道にいた時間は1時間40分ほど。
結構迷ったりしたつもりでしたが、思いの外近かったです。
体力的にまだ余裕があるので、帰りは日比谷駅経由でJAビルまで戻ろうかな。
復路
銀座駅には他3体のマーキュリー像がありました。
<銀座線改札のマーキュリー像>
<丸の内線・日比谷線改札のマーキュリー像>
丸の内線・日比谷線の銀座駅改札すぐの、日比谷連絡通路を下ります。
<日比谷連絡通路の出入口>
日比谷線日比谷駅の改札まで来たら、右に曲がって都営三田線・千代田線と平行する地下道を歩いて行きます。
<二重橋前駅付近の地下道>
一直線に前も後ろも永遠と同じ景色が続いて行きます。これはこれで面白いです。
ちなみにこのあたりはかつて日比谷入江と呼ばれていた入江でした。
終わり。